旅館

黒船ホテル

下田の海に包まれておおらかな仲間と成長できる場所

  • 接客/サービス
  • 支配人
  • レストラン
  • その他

波のさざめきに耳をすませて、ゆったりと暮らしたい。
今よりも、自分らしく生きていきたい。
そんな想いを抱えたことはありませんか?

のんびりとした海辺ぐらしと、「やりたい」をとことん実現できる。
そんな夢が叶う求人があると聞いてやってきました。

まぶしいほどに煌めく青い海、突き抜けるような青い空、温暖な気候にそよぐヤシの葉。山と海に囲まれた風光明媚な静岡県下田市は、開国のまちとしても有名です。
そんな下田で60年以上の歴史を誇る、その名も「黒船ホテル」が、これからの航海をともにしてくださる仲間を募集しています。

伊豆急下田駅から徒歩圏内にある黒船ホテルは、一歩入るとタイムスリップしたかのようなレトロで重厚感あるロビーが、窓一面の海とともにお出迎え。
伝統を大切にしつつ、時代のニーズを捉えながら変化してきたこのホテルは、全てのお部屋から見える美しい景色やお料理目当てに、多くの個人客で賑わっています。

ずっとここにいたいと思える環境で
波を乗り越えながら成長できる

「いい眺めですよね」

笑顔で出迎えてくれたのは、お客さまへのお食事だしや、フロント業務を担当する内山温志さん。新卒5年目の内山さんは未経験で宿泊業界に飛び込んだそうです。

「大学が東京だったんですけど、人の多い都心での暮らしや、毎朝の満員電車が息苦しくって。私生活に余裕をもちながら働ける、ずっとそこにいたいと思える職場を探していました。」

都会での生活が肌に合わず、下田にやってきたという内山さん。
この地をとても気に入っていて、特にすぐそばに海がある環境がお気に入りだとか。
都心にもすぐ出られるうえ、寮内はネット完備、近所にスーパーがあるので、暮らしに不便は感じないそうです。

「ホテル高層階の眺めの良いお部屋で仕事している時とか、目に映る海が本当に綺麗で、ふと手が止まっちゃって。ああ仕事しなくちゃ!って我に返ることもあるんです。」

客室の窓から見える景色を見せてもらって、納得。これは見とれてしまうのも頷けます。でも、都会からいきなりの地方暮らしで不安な点はなかったのでしょうか?

「慣れないうちは上司が一緒にご飯に連れて行ってくれたりと、すごく気を使ってくれました。それに寮暮らしなので、スタッフが友達みたいなものなので寂しくないです。海外出身のスタッフさんも増えましたが、国籍の壁はなくみんな仲良しですね。」

社内でも業務のやり取りにLINE WORKSを使っており、気軽に意見を言ったり、コンタクトが取れるところも、風通しの良い社風につながっているよう。
黒船ホテルの口コミには、接客スタッフへの感謝の言葉が多くみられますが、こうした従業員同士の仲の良さが、お客さまへの思いやりにも繋がっているのかもしれません。

そんな黒船ぐらしを満喫しているように見える内山さんに、忘れられない経験を教えていただきました。

「以前、何をしてもうまくいかない時期があって、自分の不甲斐なさに泣きそうになりながら仕事をしていたときがあったんです。そんな日に、奥さまに誕生日のサプライズをしたいというお客さまを担当することになって。自分の落ち込んだ気持ちを見せるわけにはいかないので、頑張るぞ!と気合を入れてのぞみました。震える手でケーキを持ち、電気を消して、ハッピーバースデーを精いっぱい歌って…。全力でやり切ったときに、ちょっと難しそうだなと思っていた旦那さまが『担当が君で良かった』と笑顔で肩を叩いてくださったんです。本当に報われたなって思いました。そのご夫婦を見送るとき、『ありがとうございました!』って頭を下げながら、思わず泣いてました。」

とても素敵なエピソードに胸が熱くなりました。自分が働く施設を選んでくれたお客さまに、絶対に笑顔になってほしい。そんな気持ちが伝わったと思えたときこそ、宿泊業に携わる醍醐味を感じられるのかもしれません。

日本の父母のような社長と女将
見守られながら多彩な仕事を経験

次にお話を聞かせて下さったのは、中国からお越しになって入社5年目の楊 蒙さん。

楊さんは右も左も分からなかった自分を育ててくれた社長と女将のことを、家族のように思っていると話してくれました。

「2人とも忙しいからあまりホテルにいないはずなのに、報告するともう知っていることが多いんです。監視カメラでも仕掛けられてる!?ってくらい情報が早くて(笑)でもちゃんと見ててくれてるんだなぁというのを感じます。」

2年間派遣社員を経験後、正社員になって1年目で主任、現在はフロントパブリック課の課長と順風満帆な楊さん。評価制度もしっかりとしており、頑張れば頑張るだけ認めてくれる、働き甲斐のある職場だそうです。

接客のお仕事だけでなく、フロントや清掃をすることもあるので、いろいろな経験ができるのも魅力と語ります。

「以前半年間、清掃管理を任されたことがあります。恥ずかしい話、以前はチェックイン時間に清掃が間に合わないことが多くあったんです。でも実際に自分が清掃に入ることで問題点が見つかって、今ではちゃんと清掃時間内に終わらせられるようになりました。」

ホテル全体のお仕事をすることで、自分の向き不向きや、好きなお仕事に気付ける場面もありそうです。『自分さがし』という面でも短期間で色々な経験できるのは嬉しいですね。

そんな楊さんの一番好きなお仕事は、やはりお客さまと過ごす時間。

「2か月に1度来てくれるリピーターさんがいて、来るたびに『楊さんいますか!』と呼んでくれたり、アンケートに名前を書いてくれたりするんです。その方に会うのが毎回楽しみで楽しみで!」

お客さまからのありがとうは、接客スタッフたちの元気の源だそうです。
面と向かって「ありがとう」と言ってもらえるお仕事ってなかなか無いように思うんですよね。

これから来る外国人の方にも、「ちゃんと日本で働けるよ」と伝えられる人間になりたい。と夢を語ってくれた楊さん。現在黒船ホテルで働く外国籍の方は、ネパール人、ベトナム人など20名にも上るそうです。国籍関係なく楽しく働ける職場、なんとも開国の地らしいですね。

失敗を恐れず挑戦させてくれる
料理の基本から学べる場

さて、黒船ホテルの魅力は美しい海が見えるお部屋だけではありません。伊豆の新鮮な海の幸を使った、目にも舌にも美味しい会席料理やバイキングも非常に好評です。和食の世界は厳しいと良く聞きますが、そんな世界に飛び込んだ若い男の子がいるそうで…。

こちらは板場一年目の金丸冬弐さん。年明けまでは八寸(前菜)を担当し、現在は料理長の前で刺し場(お造り)を担当されているそう。

「バイキングはスピード感をもって料理を切らさずにお客さまに提供できるかが勝負ですし、会席料理は盛り付けの美しさが大切です。どちらもかなりやりがいはありますね。」

黒船ホテルは著名人も訪れることのある老舗宿。もちろんすべてのお客さまへのお料理を日々大切に作っていますが、時々びっくりするようなご来客もあり、緊張感が良い刺激になっているようです。板場の世界って常に戦争!というイメージがありますが、実際のところどうなのでしょうか?

「もちろん厳しいことを言われることもあります。でも、失敗してもいいからチャレンジしろ!といってくれた料理長の言葉に救われました。」

料理長は『料理のあたりまえ』を教えてくれる人だと金丸さんは語ります。刺身の切り方はこう、仕込みの基本はこう。料理長の『基本を大切に』という信念が一貫しているからこそ、安心してその背中を追うことができるのでしょう。

「まかないは全員で持ち回り制で作るんですけど、自分の腕を料理長にアピールできる場所なので結構大事なんです。前に漬物を作って、料理長に美味しかったって言ってもらえた時は嬉しかったです。」

まかないで自家製の漬物!?という点も驚きでしたが、料理長が普段の仕事ぶりだけでなく、まかないの味もしっかりと見ていてくれるのは嬉しいですね。

「未経験でも調理師免許がなくても現場には入れます。逆に2年現場で働いて筆記試験を受ければ、調理師免許を取ることもできます。料理に興味がある方はきっと楽しんで働けると思うし、言われたことを真面目にやれる人は伸びると思います。」

伊豆の海と山の恵みが、おいしく生まれ変わる黒船ホテルの板場。そこは基本を大切にする料理長と、その意思を継ぐ仲間たちが「お客さまを笑顔にしたい」という目的地に向かって進むひとつの船のような場所でした。

働くスタッフの幸せを実現してこそ
この宿を続けることができる

皆さんのお話を聞いてきて、スタッフさんと社長さん、女将さんの心の距離がとても近いと感じていました。そんなお2人はいったいどんな方なのでしょう。

「お客さまは神さまですっていう言葉は半分嘘なんじゃないかと私は思っているんです。ここで働く社員がちゃんと生活できて、家族を持てて、ここで働いて良かったと思える会社じゃないと続いていかないと思う。だからお客さまよりもスタッフを大事にしたい。それはハッキリと伝えています。」

お客さまがいうことは絶対だから従え、まずどんなことでも謝れ。皆さまもそんな言葉を聞いたことはありませんでしょうか。でもそれは違うと山本正和社長は語ります。
その優しい笑顔の下に、スタッフを守りたいという強い意志を感じました。

「問題があったら必ず原因があるから、それをはっきりさせようと常々伝えています。そうやってひとつずつ改善していけば悪くなるはずがないんですから。」そう語るのは山本未姫女将。

スタッフから「こうしたい」と意見が出たらまず話し合いをするそうです。そのうえで自分の意見に自信を持ってもらって「じゃあやってみよう」と進めれば、全員が責任感を持って取り組んでくれるので、その過程が大切だとおっしゃいます。
スタッフの意見を取り入れて、うまく舵をとっていく2人の姿勢はまさに黒船ホテルの船長と航海士。もっと頑張ってもらわないとね!と笑う、その表情は愛にあふれてました。

「接客が好きで、嘘をつかない、ごまかさない、隠さない人と一緒に働きたいですね。素直なことって仕事ができるできないよりずっと大事なことだと思います。なんでも積極的に挑戦しようとする方をお待ちしています。」

最近では一流のサービスを学ぶために、東京の高級ホテルへの研修旅行も行っており、常に新しい風を取り込み続けているそう。下田のどこにも負けない高待遇と働きやすさを実現してみせるというお2人が舵をとる黒船ホテルは、明日に向かって今日も進んでいきます。
あなたも新しい自分を見つけに、一歩を踏み出してみませんか?

(取材・執筆:永井 優美)

もしもこの宿ではたらいたら?

近隣情報

買い物
周辺にスーパーマーケット、ドラッグストア、コンビニあり
交通情報
伊豆急行線伊豆急下田駅まで徒歩13分。

自治体情報

基本情報

数字で見る

  • 平均残業時間

    10時間

  • 年間休日

    108

  • 平均勤続年数

    5

  • 年間有給休暇
    取得率

    16%

  • スタッフ数

    49

  • 男女比

    5 男性 : 5 女性

  • 外国籍の人数

    10

  • 平均年齢

    33.0

企業名
株式会社黒船ホテル
企業所在地
〒415-8514
静岡県下田市柿崎3-8
施設名
黒船ホテル
客室数
73室
従業員数
50名
従業員寮

有り

男子寮、女子寮、世帯寮

家賃補助
なし
アクセス

よくある質問

休みが連続で取れるか?

繁忙月を除けば、有給+公休の範囲内で休日の取得は可能。
外国人も多く、帰国の際には皆30日~40日の単位で取得している。ただし、各部署での調整は必須。

若い人はいるか?

平均年齢のとおり。10年以上の勤続者は15名で、彼らを含んで平均年齢が33歳なので、比較的若いスタッフが多い。

未経験者でも勤務しているか?

元々の旅館経験者は数名程度で他は何らかのサービス業従事者であったというパターンが多い。

昇給や賞与はあるか?

定期昇給は年1回、能力により社内資格制度にての昇給あり、賞与が業績によるが基本は年2回。

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